超人への道

頑張らずに努力する方法を示します。

【これからのAI時代】失業する前の対策(読解力が命)

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「AIに仕事奪われないために、何から手をつけたらいいんだろう?」

「失業に備えて、貯金ってしたほうが良いのかなー?」

 

この記事はこんな疑問を持っている方に向けて書きました。

 

初めまして。

フリーランス1年目の出川ルイと申します。

私はまだまだ未熟で、将来食べていけるか不安です。

どのくらいの人がAIによって失業するのか、前回の記事で書きました。

sekaiwokaeyo.hatenadiary.com

失業しないためにはどういう対策をすればよいか、たいした社会経験を積んでいませんが、自分なりに考えてみました。

少しでも参考になれば幸いです。

 

目次を見て、興味を持った章から読んで下さい。キーボードのHomeを押せば、ページ上部に移動します。

アイキャッチ画像の提供サイト:Unsplash、作者:Jake Hills

 

 

 

0.AIの定義

 このサイトではAIの定義を次のようにする。

 

AI:人工知能を実現するための技術。その中でも、現在から、10から20年後までの技術。10から20年後までには新しい技術の発見は無く、現在の延長線上の技術だけとする。

 人間と同等の知能を持つ人工知能を意味しない。

 

 

1.未来予想図

 10から20年後には次のような未来になる。

1.失業者が年間60万から100万人になる。

2.高いスキルと低いスキルの労働者に二極化する。中程度のスキルの労働者はAIによって仕事を奪われる。新しく産業が生まれるが、読解力の不足のため、中程度のスキルの労働者は低スキルの低賃金の仕事にしかつけない

 詳しくはコチラの記事を読んで下さい

sekaiwokaeyo.hatenadiary.com



2.読解力をつける

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提供サイト:Unsplash、作者:bruce mars

 このように、AIによって失業しないためには、今からAIが苦手な能力を意識的につけるべきである。

 この記事で書かれているように、AIは読解力が乏しい。読解力は色々な能力の基礎である。よって、初めに読解力をつけるべきである。

 読書が有効であると思われるかもしれないが、実はそうではない。数学者の新井紀子氏は次のように言う。(*1、222p)

読書が好きか、苦手か。好きだと答えた場合にはいつごろから好きか、苦手な場合はいつごろから苦手になったか、直近の1ヶ月で何冊読んだか、好きな本のジャンルは文学かノンフィクションかなど、かなり細かく尋ねました。その結果、どの項目も能力値と相関が見当たらなかったのです。

 ただ何となく無批判に読書しても読解力はつかない。読解力が乏しい人は、たくさんの本を読んだとしても、ただ何となく読書するために読解力がつかないのだろう。

 

 読解力をつける方法を紹介する。

1.正しい文章の読み方の型を学ぶ。

 読解力の高い人を真似しよう。

・『作文の教育―「教養教育」批判

 この本では、教養教育を徹底的に批判している。徹底的に批判するには、相手の発言を正確に読み、論理の弱点を見つける必要が有る。

 この本は、私が今までで読んできた本の中で、一番切れ味が鋭い本である。教科書に出てくる冗長な文章とは比べ物にならない

 これを読めば、たいていの文章を正しく読める。

 ・『統計はこうしてウソをつく―だまされないための統計学入門

 世の中には、誤った統計がはびっこている。統計を含めた数字を使ったデータに対して正しく読む力がつく。

 

2.強い動機を持って行動する。

 教科書や小説は、何となく読んでしまう。例えば、誤った読み方をしたら、家族が殺されるという状況になったら、真剣に読むだろう。つまり、何となく読むのは、強い動機が無いからである。

 読解力を高めるには強い動機が必要である。例えば、残業無しで定時で帰ると決意する。残業が無ければ、自分のプライベートの時間が増える。家族がいれば、家族との時間が増える。これは強い動機になるのではないか。

 効率良く仕事をするために次の2点を意識してはどうか。

1.たいていのことは先人が既にしていて、本にまとまっている。誤った読み方をして、誤った行動をすれば、効率は上がらない。よって、正確に読む必要が有る。誤っていたら、再び本を読み返す。そして、自分の読み方が誤りだと気づく。このように失敗を繰り返し、読解力が高くなっていく。それに対して、教科書や小説を何度も読み返さないだろう。ただ何となく読むだけでは読解力は上がらない。

2.無駄な仕事をしなければ、効率良く仕事ができる。よって、上司の指示を正しく読み取り、上司が何を求めているかわかるれば、無駄な作業をしなくて済む。

 

 この他にも、強い動機を持って、日頃から意識すれば、読解力はつく。

 

 

3.読解力をつけつつ行動

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提供サイト:Pixabay、作者:Michal Jarmoluk

 ここからはai 何 が できる」というサイトで書かれたAIの能力を元に、2つのケース別にどう行動するか述べる。

 

3.1.AIに奪われにくい仕事をする社会人

 AIに奪われにくい仕事だとしても、少しは自動化できる仕事が有るだろう。自分が自動化できる仕事をしているなら、可能な限り他の人にそれを任せた方が良い。そして、自分は、自動化されにくい仕事をし、尽力し、成果を残すべきである。

 化学者を例にとる。私は、大学の4年生に卒業研究をした。この浅い経験をもとに話す。

 ある物質Aを作って、その性質を観測するのが私の研究であった。Aを作る時に、不純物が混ざるので、それを取り除く必要が有る。それは、決められた枠組みの操作で(つまり、マニュアル化)できるので、近いうちに自動化される。

 その後、Aの性質を観測したデータをもとに議論する。これには、発想力がいる。また、今までにない事実を発見するので、ビッグデータを必要とするAIにとっては苦手である。

 科学者の仕事は、不純物を取り除く操作が自動化されても、他の仕事が有るので、失業する危険は無い。しかし、成果を残す人に変化が有る。化学者の仕事を単純化して、操作と議論の2つだとする。今まで、操作が得意だった人よりも、議論が得意な人の方が成果を残しやすくなる。

 また、私の研究は基礎研究であり、実用化するにに50年や100年という長い年月がかかる。よって、自動化によって、効率が上がって、より成果を残しても、給与の変化は見られないだろう。つまり、議論が苦手な人は、AIの進出によって、給与が下がるだろう。

 このように、AIに奪われにくい仕事だとしても、AIが苦手な仕事を積極的にした方が良い。

 

3.2.AIに奪われやすい仕事をする社会人

 AIに奪われやすい仕事だとしても、完全に奪われるとは限らない。例えば、奪われやすい仕事はタクシー運転手である。しかし、運転手が人生相談もできるならば生き残れるだろう。

 私の浅い経験をもとに話す。私は、ウェブサイトを作るコーダーという仕事をして、クラウドソーシングで1つの案件をとった経験が有る。コーダーはデザイナーが作ったウェブサイトのデザインを見るなどして、コード(プログラミング用の言語だと思ってもらってよい。)という言葉を使ってウェブサイトを作る。

 この仕事はAIに奪われやすいだろう。もう既に、ペライチという会社などで安くウェブサイトを作れる。ウェブサイトは1万個以上存在するので、AIはそれを真似して、似たようなウェブサイトを作るだろう。そして、もっと安く作るようになる。ただ、細かいカスタマイズはコードの意味を理解する必要が有るので、少しは残る仕事が有る。

 そうなると大幅に仕事が無くなる。すると、残った仕事における雇用の需要が大きくなり、給料が安くなる。その時になって行動していては遅い。今とるべき行動には2つの選択肢が有る。

1.関連が高く、AIに奪われにくい仕事を習得する。

 コーダーに関連する仕事には、ウェブサイトのデザインの作成、アプリの作成、グーグルなどの検索エンジンで順位を上げるSEOなどが有る。

 デザインやアプリの作成には発想力がいる。

 SEOを上げるには、検索されるキーワードをサイト内に増やす方法などが有る。文脈上自然なように、キーワードを増やす必要が有る。それには、文章が読めないといけない。

 これらはAIにとって苦手である。コーダーをしつつ、これらの仕事を習得して、これらが主収入になるようにする。

 このように、今の仕事と関連が高い仕事だと始めやすいのでおすすめである。

2.全く別の業界に転職する。

 しかし、自分があまり成果をあげていなく、業界で生き残れないと判断したら、AIに奪われにくい仕事に転職するべきである。AIに奪われにくい仕事にはいくつか有るので、その中から選ぶと良い。例えば、経済研究所の岩本氏らは次のように言う。(「人工知能AI等が雇用に与える影響;日本の実態」、9p、2019.7.11アクセス)

労働の自動化・機械化の普及によ って雇用の増加が期待されるのはITやデータインテグレーション分野、研究開発、ヒュー マンインターフェース関連分野である。

 また、次のようにも言う。(同サイト、18p、2019.7.11アクセス)

管理職 や商取引、俳優や科学者など、創造性や意思決定を伴う職業は機械代替リスクが低いとの 見方がある(Frey & Osborne, 2013)。

 私がおすすめするのはプログラミングである。まだまだ人口が少なく給与が高い。現在、私はRubyを独学している。1週間無料のプログラミングスクールが有るので、体験後、独学か学校を使うか判断すると良い。

 

 

4.最低でも半年分の生活費をためよう。

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提供サイト:Pixabay、作者:Nattanan Kanchanaprat

 貯金が無いと、低賃金のアルバイトをする羽目になる。その分、次の仕事に向けた勉強が遅れる。それを防ぐために半年以上の資産を作るべきである。

 例えば、TechAcademyというプログラミングスクールでは最長16週間で30万円弱の費用がかかる。(「Ruby on Rails講座 | TechAcademy 」、2019,7.13アクセス)

 つまり、現在は最長16週間の生活費と30万円未満の費用が必要である。

 今後AIによって、失業者が増えれば、プログラミングスクールなどの民間の職業訓練学校の需要が高まる。よって、値上げするだろう。また、AIに奪われにくい仕事のポストが段々と埋まっていくので、その仕事に必要なスキルも多くなる。つまり、16週間以上にわたって、30万円以上の費用がかかるだろう。

 これを踏まえて、早めに転職するのもアリである。

 

 

5.社会保障

 これから先、AIの進出に対応できずに失業する人が出てくる。もしかしたら、自分がなるかもしれない。そういう人のために、みんなで支え合う社会制度が必要である。

 増税によって、みんなで支え合う社会を作るメリットについて、コチラの記事に書いている。

sekaiwokaeyo.hatenadiary.com

 

 

6.参考図書

 著者の新井紀子氏は数学者である。また、研究者のべ100人と共に、東大合格を目標にAIを作った。よって、この本の情報の信頼性は高い。

*1:新井紀子『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』東洋経済新報社、2018年

 

以上です。

反論頂けたら幸いです。